面白いですよね、本好きの下剋上。
アニメで見てます。
主人公のマインちゃんが可愛い上に、登場人物に嫌味なキャラがいなくて気持ちよく見れてます(嫌なキャラ今から出てくるのかな)。

さて、この作品の魅力は、キャラクターの愛らしさの他に、ビジネスの勘所をうまく捉えている主人公が、少しずつだけれども着実にビジネスを築いていく、というところにあると思ってます。

先日、第10話「二度目の冬に向けて」を見てまして、面白い表現でわかりやすいなと思ったのが「大急ぎの魔法」というワード。
少し急ぎの仕事を抱えているマインは、お姉ちゃんとお母さんに手伝ってもらいます。

忙しい時期に他の仕事を持って帰ってきたマインに難色を示すお母さんとお姉ちゃん。

難色を示すお母さん

いつもの仕事はどうするのよ?といった雰囲気。

それに対し、慌てるでもなく、この新しい仕事の報酬を淡々と伝えるマイン。

報酬を聞いてお母さんとお姉ちゃんビックリ!
いつもの仕事どころじゃないわ、みたいな手のひら返しが面白い。

そりゃそうなるよね、といった感じなのですが、こういった「本業以外の仕事を募集していない人」に仕事を振るには、お願いじゃなくて直接的なメリットをわかりやすく伝えることが大事なんですよね。

これを「大急ぎの魔法」と表現するマインに感心。
確かに他の人に仕事を振れるなら大急ぎな仕事も間に合います。

クルリ、ニコリでこのポーズ。「大急ぎの魔法、効果てきめんだね ははっ!」ミッキーマウスもかくや!

 

「ルッツのところは?」

友達にして同僚であるルッツに、手仕事の成果を聞くも、彼の手仕事は難航しているらしい。
兄弟にも手伝いを頼んだけど、全然ダメだったとのこと。

それを聞いたマインはやはり「大急ぎの魔法をかければいいんだよ」とルッツに促す。

ルッツの兄弟の前で、仕事の報酬を見せると、
「その手伝いって、ルッツじゃなくてもいいのか!?」とこちらも手のひら返し。

あんな木の棒が!?

 

この魔法は仕事を依頼する際の、最もシンプルな形ですね。
仕事を頼みたい相手の、最初の態度やビジネススタイルは問題ではありません、関係ないんです。
今やっている仕事よりも割がいいとか、もっと広く言えば「その仕事を受けることで現状よりも良い状態になるのか」がわかれば魔法はかかるんです。
お願いをする必要すらありません。
よく観ると、お母さん&お姉ちゃんの時も、ルッツ兄弟の時も、仕事を振る際に、マインは彼らに対してお願いはしていません。
ただ、彼らがそれをしたくなっちゃう。

現実のビジネスでも実は同様で。
僕は仲介業という仕事柄、しょっちゅうこの魔法を使っているのですが、その際、マインと同じく、彼らにお願いをするのではなく、いかに「その仕事を受けることで現状よりも良い状態になるのか」にフォーカスしたオファーをします。

やったぜ!

 

僕はいま、仲介ビジネスのコンサルタント的なことをさせていただいていて、仲介業のコツをお伝えしてるんだけども、どうも人に伝える際にはそれが難しい事のように伝わってしまうんです。
察するに、仕事を頼みたい相手の、最初の態度やビジネススタイルは関係ない、のをなかなか理解いただけない。どうしても難しく考えちゃう。

例えばこちらのページで、釣り船屋さんに対し実際に行った仲介案件で魔法を使った経緯を紹介してるんですが、ここで伝えたいことも「人は簡単に動くよ」ということなんです。
攻めタイプだとか平易な言葉で紹介してるけど、やっぱり「難しそう」と思われてしまうらしく、同じ仲介業でももうひとつのパターンの方にいっちゃう。
こちらの方が儲かるし楽しいのに。。

以前より、どうすればこの手軽さが伝わるのかなぁと考えていた時にマインちゃんが登場して、まさにネット仲介業の縮図のようなことをわかりやすく表現してくれて、おもわずこのエントリーを書きたくなった次第です。
大急ぎの魔法か、なるほどなぁ。

しかし異世界モノにおいて商業的な部分で無双するって展開はなかなかに新鮮ですね。
他にそんな作品を知らないので(他にもあったら教えて欲しい)、これからもしっかり視聴していきたいと思います。

これからどんな商業的な魔法が出てくるのか楽しみです。
たぶん内容的に「それ仲介業にもいえるな」ということが多いと思うので、これからもマインちゃんの世界を引用したエントリーを書きたいですね。